【実体験】ラップ未経験者が半年でラップ曲を出すためにしたこと

【現役ビートメイカーが解説】HIPHOPビートの作り方、必要機材は?

ラップの作り方

こんにちは!ラッパーのぴぇぱりーです!

今回は、現役ビートメイカーSaruBeatsさんにビートの作り方を教えてもらいました!

実際に、TRAPビートを作っていただきましたが、BoomBapやLofiといった他のジャンルについても触れています!

この記事は

ラップをするのにビートが欲しい!

ビート(トラック)はどうやって作るんだろう?

機材は何が必要なんだろう?

といった疑問を持った方に読んでいただきたいです!

ぴぇぱりー
ぴぇぱりー

今回作っていただいたビートで実際にラップをしています

また、今回はビートの作り方ですが、買い方・手に入れる方法はこちらで紹介しています!

筆者紹介(SaruBeats)

経歴

SaruBeats(サルビーツ):

北海道札幌市在住。4歳頃からヴァイオリンを始める。その後合唱の世界にのめり込み大学時代には日本を代表する合唱団体に所属し世界各国で演奏活動を行う。また、合唱活動以外の時間はDJ、トラックメイクを行いその活動の中で出会ったビートメイク/Hip Hopに魅了されてビートメイカーとして活動をスタート。現在はアーティストだけに留まらずYoutuber・TikTokerにも楽曲提供を行う。また、ビートメイカーを増やすことを理念にビートメイクレッスン ツェルクを開講。累計30名以上のビートメイカーを育成している。

https://linktr.ee/sarubeats2020

活動実績

ぴぇぱりー、BOO a.k.a.フルスイング、Ercoidem、SCrEAMらアーティストに楽曲提供。その他ゲーム実況動画オープニング、TikTokerへと楽曲提供。オンラインビートメイクレッスン ツェルク代表。累計30名以上のビートメイカーを育成。

ぴぇぱりー
ぴぇぱりー

過去には、私ぴぇぱりーのシングル「ピェログリフ」のビートも作っていただきました!

ぴぇぱりー
ぴぇぱりー

こちら、現在SaruBeatsさんが行っているオンラインビートメイクレッスンです!

もし、SaruBeatsさんにビートの作り方を教えてもらいたいという方はこちらから!

ビート(トラック)を作るのに必要な機材は?

実際のSaruBeats使用機材

必要機材

PC

AKAIのMPCやROLAND SP404等パソコンを使わずに作曲するビートメイカーが以前は主流でしたが、現在ではパソコンを使用することが一般的です。

DAW(DTMソフト)

DAWとはDigital Audio Workstationの略でPC上で動く音楽制作ソフトのことです。無料のDAW「GarageBand(macのみ対応)」や「Cakewalk by bandlab(Windowsのみ対応)」でもビートメイクが可能です。

サンプルパック(音源集)

DAWに元から内蔵されている音源もありますがビートメイクをする上では有料の音源も使用した方がクオリテイが上がります。特にビートメイカーの間ではアマチュア、プロを問わずサンプルパックと呼ばれる比較的安価な音源が頻繁に使用されています

SaruBeats使用機材

PC:MacBook Pro M1Pro 14インチ

実際のSaruBeatsのPC

PCはスペックが高ければ高いほど良いです。ですがビートメイクをするだけならひとまず最新型のmacを購入しておけば困ることはあまり無いです。

DAW:Ableton Live11 Suite

DAWには無料のものから有料のものまで様々な種類があります。Ableton LiveはHipHopやEDMまで幅広いジャンルを制作する事が出来ます。最初はどれを使えば良いか分からないと思うので自分の好きなアーティストが使っているDAWを調べてそのDAWを購入するようにしてみましょう。

サンプルパック:Spread – Drum Kit Vol.1 

Spread – Drum Kit Vol.1 (ドラムキット、サンプルパック、ビートメイク音源集)

SaruBeatsが制作したビートメイカーのための音源集です。プロユースにも耐えられる強力なサウンドを多数内蔵しており、このサンプルパックと無料のDAWのみでビートメイクをする事が可能です

Just a moment...

その他音源:Omnisphere、Arcade等

今回の解説ではウワモノと呼ばれるメロディーやコード部分を上記の音源で作成しています。

モニタースピーカー:GENELEC – 8331AP

ビートメイカーを目指す人なら通常のスピーカーではなく「モニタースピーカー」と呼ばれるクリエイター向けの色付けのないスピーカーを使用しましょう

オーディオインターフェイス:UNIVERSAL AUDIO – apollo twin mk2

世界中で人気のオーディオインターフェイスです。パソコンの音をモニタースピーカーへと出力するために使用しています。

モニターヘッドフォン:PHONON – SMB-01L

モニタースピーカーと同様にヘッドフォンもクリエイター向けの色付けのない「モニターヘッドフォン」を使用しましょう。

ビート(トラック)のジャンルにはどんなのがある?

まずはビートメイクと言っても様々なジャンルのビートが存在します。今回は、トラップ、Drill、ローファイ、ブーンバップに分けて説明します。

トラップ(TRAP)

今世界で最もトレンドとなっているジャンルがトラップビートです。ジャンルの特徴としては「チッチッチッチ」や「チリリリ」という高速なハイハット、そして強力なキックと808ベースですJP THE WAVY¥ellow Bucks等のアーティストがトラップビートの楽曲をリリースしています。

ドリル(Drill)

近年爆発的に広まっているジャンルです。ジャンルの特徴としては速いテンポ、クリップ(音割れ)したキック、そして激しく動き回る808ですralghMC TYSON等のアーティストがドリルビートの楽曲をリリースしています。

ローファイ(Lofi)

別名チルホップとも呼ばれLofi Girlを起点に世界中で人気を獲得しました。ジャンルの特徴としてはレコードで再生されているかのようなレコードノイズや耳が疲れない優しい音ですNujabesJinsang等のアーティストがローファイビートの楽曲をリリースしています。

ブーンバップ(Boom bap)

サンプリングを主体とした90年代にヒットとなった元祖ヒップホップと呼べるビートのことです。現在では音数の少ないトラップビートの対象的な存在として扱われています。ジャンルの特徴としてはサンプリングがされていること、曲の速さがトラップビートと比較して半分程度であることです。TOKONA-X舐達麻等のアーティストがブーンバップの楽曲をリリースしています。

ビート(トラック)の作り方は??

実際の完成した画面

今回作るビートは?

今回はこの記事内でギターのサウンドを使ったシンプルなトラップビートを制作していきます。また、制作過程の中で他のビートのジャンルについても簡単に触れます。

①BPMの設定

まずはビートの速さを決めるBPMを設定します。トラップビートは140~180、ローファイビートやブーンバップの場合80~120のものが多いです。

②ビートの上モノを作成

最初に「上モノ」と呼ばれるコード部分とメロディー部分を作成します。今回はギターを使用したかったのでArcadeからギターサンプルを複数個とってきました。

このギターのサンプルの発音タイミングを変えたりピッチを変更してビートの世界観を作り上げていきます。今回のサンプルを切り貼りする作業はブーンバップで使われるサンプリングに近い手法です。

ギターをメインとして音の種類を最小限にしたかったので目立たないPadといわれるシンセサウンドを追加します。

これで上モノは完成となります。

トラップビートではなくローファイビートを作りたい場合はこの上モノにノイズをつけたりエフェクトにかけてより低音質に仕上げます

③808とキックを作成

トラップビートといえば低い低音の808ベースと力強いキックが欠かせません。808はサンプルパック等に入っているベース、キックはサンプルパック等に入っているドラムの低音部分です。最近のトラップビートではキックと808の境目は曖昧になっているためここでは同じタイミングで音が鳴るようにしています。今回はSaruBeats制作のサンプルパック「Spread」から「Kick – Tiny」と「808 – Exhaust」を使用しています。

ローファイビートでは808のような力強いベースではなく耳触りの良いベースを使用することが多いです。

④スネアを作成

トラップビートでは3拍目にスネアが来ます。BPMの遅いブーンバップでは2拍目4拍目に打ち込むのが普通です。今回はより力強いスネアにするためにSaruBeats制作のサンプルパック「Spread」から「Snare – Burn」と「Snare – EnergySnare」を重ねて使用しています。

⑤ハイハットを作成

ハイハットもトラップビートのノリを作る重要なパートです。トラップビートのハイハットの打ち込みのコツはループ内に様々な動きのパターンを入れ込むことです。SaruBeats制作のサンプルパック「Spread」から「HH – Step」を使用しています。

⑥他のパーカッション、FXを追加

トラップビートではポップスやEDM等と違い極端に音数が少ない事が特徴です。そのためこれらのパーカッションで音の隙間を縫ってドラム以外のパーカッションやFXと呼ばれる効果音を追加します。SaruBeats制作のサンプルパック「Spread」から多数のサンプルを使用しています。

⑦エフェクトをオートメーションでかける

今のままだとストーリー性の無い単調なループになってしまうので、オートメーションという機能を使いエフェクトの掛かり具合を変化させてストーリーをつけていきます。これで完成となります。

おすすめ音源について

上のビートに使用した通り、ドラムやFXにはほぼ全てSaruBeatsが監修・制作したサンプルパック「Spread」を使用しています。このサンプルパックは「このサンプルパックを買えば他のドラム音源がいらなくなる」というコンセプトで開発しました。ビートメイクを始める初心者ビートメイカーから上級者ビートメイカーにまでおすすめ出来る定番音源が多数収録されています。本当に必要なものだけを揃えているので音選びも簡単です。サンプルパックだけでどこまでビートメイク出来るか気になる方はこちらの動画で確認してください。

SaruBeatsあとがき

今回はぴぇぱりーさんの楽曲「むざい」を例にビートメイクを解説しました。ビートメイクはウワモノだけでもノれることを意識すると良くなります。SaruBeatsが講師を務めるオンラインビートメイクレッスン ツェルクではこれからビートメイクを始める初心者から上級者の方向けにビートメイクの基礎からミックスの方法まで教えています。もし「これからビートメイクを始めることに不安がある」「ある程度作れるがミックスや音作りで伸び悩んでいる」という場合はぜひ下のリンクからお問い合わせください。あなたとレッスンでお話出来ることを楽しみにしております。

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